「最近、仕事で使うPCのセキュリティが気になってきた」「外出先から自宅のPCを操作できたら便利なのに…」と感じて、Windows 11のHomeからProへのアップグレードを検討していませんか?
Pro版のほうが機能が豊富なことは知っていても、具体的にいくらかかるのか、無料でできるという話は本当なのか、そして自分にとって本当にその価値があるのか、判断に迷うことも多いでしょう。
結論: Windows 11 HomeからProへのアップグレードは、Microsoft Storeから13,824円(税込)で可能です。
特定の旧ライセンスをお持ちでない限り、無料にはなりません。
この記事では、アップグレードを検討中のあなたが費用対効果を正しく判断できるよう、具体的な手順、HomeとProの機能的な違い、そして本当にアップグレードが必要な人は誰なのかを分かりやすく解説します。
- HomeからProへのアップグレードにかかる正確な料金と、「無料」になる条件
- リモートワークやセキュリティ強化に役立つPro版だけの主要機能
- 画像付きで迷わない、Microsoft Storeを使った具体的なアップグレード手順
【結論】Windows 11 Proへのアップグレード料金は?無料でできる?
まず、皆さんが最も気になっているであろう「料金」と「無料でできるのか」という点について、結論からお伝えします。
このセクションを読めば、アップグレードに必要な費用と、その条件が明確にわかります。
公式のアップグレード料金は 13,824円(税込)
Windows 11 HomeからProへアップグレードするための最も簡単で安心な方法は、Windowsに標準で搭載されているMicrosoft Storeを利用する方法です。
2025年10月現在、Microsoft Storeでのアップグレード料金は13,824円(税込)となっています。
これは、新しいPCを買い替えることなく、現在お使いのPCのOSだけを機能拡張するための公式なライセンス料金です。
支払いにはクレジットカードやMicrosoftアカウントに登録した決済方法が利用でき、購入手続きが完了すると、すぐにアップグレードのプロセスが始まります。
ソフトウェアのパッケージが送られてくるわけではなく、必要なファイルはすべてインターネット経由でダウンロードされるため、手間なくスムーズに実行できるのが大きなメリットです。
「無料」でアップグレードできる場合の条件とは?
「Windows 11 Proへは無料でアップグレードできる」という話を聞いたことがあるかもしれません。
これは全くの間違いではありませんが、適用されるケースは非常に限定的です。
無料でProへアップグレードできるのは、「お使いのPCに、過去のWindows Pro版のデジタルライセンスが紐づいている」場合に限られます。
具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- もともとWindows 10 ProがインストールされていたPCを、Windows 11 Homeにクリーンインストールしてしまった。
- Windows 10 Proのライセンスを持っていたが、何らかの理由でWindows 11 HomeとしてOSをセットアップしてしまった。
このような状況では、PCのハードウェア自体にPro版の権利が記録されているため、Windows 11 Homeの状態からでも追加料金なしでProに切り替えることが可能です。
ご自身のPCがこの条件に当てはまるか確認するには、[設定] > [システム] > [ライセンス認証]の画面をチェックしてみてください。
もし無料アップグレードの対象であれば、その旨が表示されます。
しかし、ほとんどの個人向けPCは最初からHome版として販売されているため、多くのユーザーにとっては有料でのアップグレードが必要になると認識しておきましょう。
なぜアップグレードは有料なの?
そもそも、なぜHomeからProへのアップグレードが有料なのでしょうか。
それは、Windows 11のHomeとProが、ターゲットとするユーザー層や用途に応じて異なる機能を提供する、別々の製品(エディション)だからです。
- Home版: 主に個人や家庭での利用を想定し、Web閲覧、メール、動画視聴、Officeソフトの利用など、日常的なタスクに必要な機能を網羅しています。
- Pro版: Home版の全機能に加え、ビジネスや高度な技術利用で求められるセキュリティ、ネットワーク管理、仮想化といった専門的な機能が追加されています。
つまり、アップグレード料金は、これらの追加機能を利用するための権利料と考えることができます。
13,824円という価格が高いか安いかは、これからご紹介するPro版の機能が、あなたのPCライフや仕事にとってどれだけの価値をもたらすかで決まります。
次のセクションで、その価値を判断するための具体的な機能差を詳しく見ていきましょう。
あなたはどっち?Windows 11 HomeとProの機能比較と判断基準
アップグレード料金を支払う価値があるかどうかを判断するためには、Home版とPro版の機能的な違いを正確に理解することが不可欠です。
このセクションでは、特にビジネスやフリーランスの業務で大きな差がつくPro版限定の主要機能に焦点を当て、どのような人に必要かを具体的に解説します。
Home版 vs Pro版 主要機能比較一覧表
| 機能名 | Windows 11 Home | Windows 11 Pro | 主な用途・メリット |
|---|---|---|---|
| BitLocker ドライブ暗号化 | ✖ | ✔ | PC紛失・盗難時のデータ漏洩防止 |
| リモートデスクトップ (ホスト) | ✖ | ✔ | 他のPCから自分のPCを遠隔操作 |
| Hyper-V (クライアント) | ✖ | ✔ | PC上に仮想マシンを構築・実行 |
| グループポリシー管理 | ✖ | ✔ | 複数PCの設定やセキュリティポリシーを集中管理 |
| Active Directory / Azure AD 参加 | ✖ | ✔ | 企業ネットワークへの安全な接続と管理 |
| 最大サポートメモリ | 128GB | 2TB | 大規模なデータ処理や高度なクリエイティブ作業 |
| Windows Update for Business | ✖ | ✔ | 更新プログラムの適用タイミングを柔軟に制御 |
最大の違いはセキュリティ機能:BitLockerドライブ暗号化
Pro版を選ぶ最大の理由の一つが、このBitLocker (ビットロッカー) ドライブ暗号化機能です。
BitLockerとは、PCの内蔵ストレージ(SSDやHDD)全体を強力に暗号化する機能です。
もし、あなたのPCが紛失したり盗難に遭ったりしても、第三者がストレージを取り出して直接データを読み出そうとすることを防ぎます。
正しいパスワードや回復キーがなければ、中のデータはただの無意味な文字列にしか見えません。
どんな人に必要?
Webデザイナーとしてクライアントの未公開情報や契約書を扱ったり、企業のIT担当者として従業員データを管理したりするような方には、まさに必須の機能と言えるでしょう。
私自身も、このブログ「暮らしの処方箋」を運営する上で、読者からのお問い合わせ情報や未公開の記事データなどをPCに保存しています。
万が一の事態を考えたとき、情報資産を確実に保護できるという安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
Home版にも「デバイスの暗号化」という簡易的な機能が搭載されていることがありますが、BitLockerはより詳細な設定が可能で、USBメモリなどの外部ドライブも暗号化できるなど、セキュリティレベルが格段に上です。
クライアントとの信頼関係を維持するためにも、情報漏洩対策はフリーランスにとって生命線。
BitLockerはその強力な味方になります。
働き方が変わる:リモートデスクトップ
次に紹介するリモートデスクトップは、あなたの働き方をより柔軟で効率的なものに変える可能性を秘めた機能です。
これは、手元のPCやタブレットから、インターネットを経由して別の場所にあるPC(ホストPC)に接続し、まるでその場にいるかのように遠隔操作できる機能です。
Pro版のPCは、この「ホストPC」になることができます。(Home版のPCは、接続する側にはなれますが、接続される側にはなれません。)
どんな人に必要?
例えば、自宅に高性能なデスクトップPCを置いておき、外出先やカフェから軽量なノートPCでそのデスクトップPCにアクセスして、重いデザイン作業の続きをするといった使い方が可能です。
また、クライアントのPCにトラブルが発生した際に、遠隔で画面を見ながらサポートすることもできます。
私にも、PC操作に不慣れな両親から「これが動かなくなった」と電話がかかってくることがよくあります。
以前は電話口で何時間も説明していましたが、Proにアップグレードしてからは、リモートデスクトップで実家のPCに接続し、ものの数分で問題を解決できるようになりました。
この手軽さと確実さは、一度体験すると手放せなくなります。
Chromeリモートデスクトップのような無料ツールもありますが、Windows標準の機能であるためOSとの親和性が高く、接続が安定しており、ファイル転送などもスムーズに行えるのが大きな強みです。
その他、ビジネス・開発で役立つProの機能
BitLockerとリモートデスクトップ以外にも、Pro版には特定のユーザーにとって非常に価値のある機能が含まれています。
- Hyper-V (ハイパーブイ): これは、お使いのWindows 11 PCの中に、仮想的なPC(仮想マシン)を作成して、別のOSをインストール・実行できる仮想化機能です。例えば、WebデザイナーがMacやLinux環境でのみ動作するツールを試したり、Webサイトの表示確認を行ったりする際に、わざわざ別の物理的なPCを用意する必要がなくなります。一つのPCで様々な開発・テスト環境を構築できるため、ITエンジニアや開発者にとっては非常に強力なツールです。
- グループポリシー管理: 中小企業のIT担当者を兼務するような方には見逃せない機能です。組織内の複数のPCに対して、USBメモリの使用を禁止したり、特定のソフトウェアのインストールを制限したりといったセキュリティポリシーや設定を、一括で適用・管理することができます。これにより、組織全体のセキュリティレベルを統一し、管理コストを大幅に削減できます。
- 対応メモリ最大容量の違い: あまり知られていませんが、Home版がサポートする物理メモリの最大容量は128GBであるのに対し、Pro版では2TB(テラバイト)にまで拡張されます。4K/8K動画の編集や、大規模なデータベースの扱うなど、極端に大きなメモリを必要とする専門的な作業を行うクリエイターやエンジニアにとっては、この差がパフォーマンスの限界を決定づける重要な要素となります。
【判断基準】Proへのアップグレードをおすすめする人・不要な人
ここまでの機能差を踏まえて、あなたがProにアップグレードすべきかどうか、具体的な判断基準をまとめました。
✅ Proへのアップグレードをおすすめする人
- クライアント情報や個人情報など、絶対に漏洩できない重要なデータをPCに保存している人(BitLockerが必須)
- リモートワークが中心で、複数のPC(例:自宅のデスクトップと外出用のノート)を効率的に使い分けたい人(リモートデスクトップが有効)
- Web開発やシステム開発で、Windows以外のOS環境(Linuxなど)でのテストが必要な人(Hyper-Vが活躍)
- 会社のPCを管理する立場で、セキュリティポリシーを統一したいと考えている人(グループポリシー管理が必要)
❌ アップグレードが特に不要な人
- PCの主な用途が、Webサイトの閲覧、動画視聴、メール、Officeソフト(Word, Excel)の利用が中心の個人ユーザー
- 高度なセキュリティ機能やネットワーク管理機能を個人で利用する必要性を感じない人
13,824円の投資で、上記の「おすすめする人」に当てはまる課題が解決されるのであれば、その費用対効果は非常に高いと言えるでしょう。
Microsoft StoreからProへアップグレードする全手順
アップグレードの価値を理解し、実行を決めた方のために、ここからは実際の操作手順を詳しく解説していきます。
専門的な知識は不要で、画面の指示に従っていくだけで簡単に完了できますので、ご安心ください。
事前準備:データのバックアップとWindows Update
アップグレード作業自体は非常に安全で、データが消えることは通常ありません。
しかし、PCの操作に「絶対」はないため、万が一のトラブルに備えて重要なデータのバックアップを必ず行っておきましょう。
外付けHDDやクラウドストレージ(OneDrive, Google Driveなど)に、大切なファイルやフォルダをコピーしておけば安心です。
また、アップグレードをスムーズに進めるために、Windows Updateを最新の状態にしておくことも重要です。
[設定] > [Windows Update]を開き、利用可能な更新プログラムがあればすべて適用しておきましょう。
これにより、OSが最も安定した状態になり、予期せぬエラーを防ぐことができます。
「設定」からライセンス認証画面を開く
準備が整ったら、アップグレードの入り口である「ライセンス認証」画面を開きます。
- 画面左下のスタートボタンをクリックし、歯車のアイコンの「設定」を選択します。
- 設定画面が開いたら、左側のメニューから「システム」をクリックします。
- システムメニューの中を下にスクロールし、「ライセンス認証」という項目を見つけてクリックします。
「Microsoft Storeに移動」を選択し購入手続き
ライセンス認証画面には、現在お使いのWindowsのエディション(”Windows 11 Home”など)が表示されています。
その中に、「Windowsのエディションをアップグレード」というセクションがあります。
ここの「Microsoft Storeに移動」というリンクまたはボタンをクリックしてください。
クリックすると、自動的にMicrosoft Storeアプリが起動し、「Windows 11 Pro」の購入ページが表示されます。
ページに表示されている価格(¥13,824など)を確認し、購入ボタンをクリックして、画面の指示に従って支払い手続きを完了させてください。
アップグレードの開始と完了
購入手続きが正常に完了すると、アップグレードの準備が自動的に始まります。
必要なファイルのダウンロードとインストールが行われ、PCが数回再起動することがあります。
このプロセス中は、PCの電源を切ったり、インターネット接続を切断したりしないように注意してください。
処理が完了するまで、しばらく待ちましょう。PCのスペックや回線速度にもよりますが、通常は10~30分程度で完了します。
最終的な再起動が終わると、デスクトップ画面に「エディションのアップグレードが完了しました」といった通知が表示されます。
念のため、再度[設定] > [システム] > [ライセンス認証]の画面を開き、エディションが「Windows 11 Pro」に変わっていることを確認すれば、すべての作業は完了です。お疲れ様でした!
もっと安く買う方法は?プロダクトキーを使ったアップグレード
公式のMicrosoft Storeからのアップグレードが最も手軽で安全ですが、「もう少し費用を抑えたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、その他のライセンス購入方法と、それに伴う注意点について解説します。
DSP版Windows 11 Proという選択肢
PCパーツショップなどで、「DSP版」または「OEM版」と呼ばれるWindowsライセンスが販売されているのを見たことがあるかもしれません。
DSP版とは、PCのパーツ(メモリ、SSD、マザーボードなど)とセットで購入することを条件に、通常版よりも安価に提供されるライセンスです。
もし、ちょうどPCのパーツを何か購入する予定があるなら、このDSP版のWindows 11 Proライセンスを同時に購入することで、総費用を抑えられる可能性があります。
ただし、DSP版には「セットで購入したパーツを組み込んだPCでのみ使用できる」という制限があります。
将来、そのPCを大幅に構成変更(特にマザーボード交換など)すると、ライセンスが無効になるリスクがあるため、注意が必要です。
自作PCユーザーや、PCの内部構造に詳しい方向けの選択肢と言えるでしょう。
オンラインストアで購入したプロダクトキーを使う方法
Amazonなどの大手オンラインストアでは、Windows 11 Proの「オンラインコード版」が販売されています。
これは、購入後にメールなどでプロダクトキー(25文字の英数字コード)だけが送られてくる形式の製品です。
このプロダクトキーを使っても、HomeからProへアップグレードすることが可能です。手順は以下の通りです。
- [設定] > [システム] > [ライセンス認証]画面を開きます。
- 「プロダクトキーを変更する」の横にある「変更」ボタンをクリックします。
- 表示された入力欄に、購入した25文字のプロダクトキーを正確に入力し、「次へ」をクリックします。
- ライセンス認証が成功すると、アップグレードプロセスが開始されます。
信頼できる販売店から購入すれば、これも有効な選択肢の一つです。
Microsoft Storeでの直接購入より少し安価なケースもあります。
注意!非正規ライセンスのリスク
ここで最も強調しておきたいのが、非正規ライセンスの危険性です。
ネットオークションや、あまり有名ではないECサイトなどで、相場よりも極端に安い価格(数千円など)で販売されているプロダクトキーを見かけることがあります。
これらは、不正にコピーされたり、企業向けに大量供給されたライセンスが横流しされたりした、非正規のものである可能性が非常に高いです。
このような非正規キーを使用すると、以下のような深刻なリスクを伴います。
- ライセンス認証が通らない、または突然無効になる
- ウイルスやマルウェアが仕込まれている可能性がある
- Microsoftからの正規のサポートやアップデートが受けられなくなる
- 意図せずライセンス違反(不正コピー)の当事者になってしまう
目先の安さに惹かれて非正規ライセンスに手を出すと、結果的にPCが不安定になったり、個人情報が漏洩したりと、より大きな代償を払うことになりかねません。
OSはPCの根幹をなす最も重要なソフトウェアです。
必ずMicrosoft Storeや、信頼できる大手販売店から正規のライセンスを購入するように強く推奨します。
私がWindows 11 HomeからProにアップグレードした理由
機能の解説だけでは、なかなか自分事として捉えにくいかもしれません。
そこで、このブログの管理人である私が、実際にWindows 11 HomeからProにアップグレードした際の体験談をお話しさせてください。
きっと、あなたの状況と重なる部分が見つかるはずです。
きっかけは「家族のPCサポート」と「情報資産の保護」
私のアップグレードの直接のきっかけは、二つの出来事でした。
一つは、少し離れた場所に住む両親のPCサポートです。
ご多分に漏れず、私の両親もPC操作が得意ではありません。「インターネットに繋がらない」「プリンターから印刷できない」といったSOSの電話が頻繁にかかってきていました。
電話口で操作を一つひとつ説明するのはお互いに大変なストレスでしたが、Proにアップグレードしてリモートデスクトップを使えるようにしてからは、状況が一変しました。
今では、トラブルの連絡があれば、自分の書斎から両親のPC画面を直接操作して、数分で問題を解決できます。
これは、親孝行であると同時に、私自身の時間と精神的な負担を大きく減らしてくれる、最高の「暮らしの処方箋」となりました。
もう一つは、このブログ運営における情報資産の保護です。
記事のアイデアや下書き、読者の皆様からいただいた貴重なご意見などをPCに保存していますが、もしノートPCをカフェに置き忘れたり、盗難に遭ったりしたら…と考えると、冷や汗が出ました。
そこで決断したのが、BitLockerによるドライブの完全暗号化です。
物理的にPCを失ったとしても、中のデータだけは絶対に守られる。
この安心感は、情報を取り扱う者としての責任を果たす上で、今や欠かせないものとなっています。
アップグレードで感じた3つのメリット
実際にProにアップグレードしてみて、日々の生活や仕事の中で特にメリットを感じたのは以下の3点です。
- どこでも書斎になる利便性: 外出先で急な作業が必要になった時、軽量なノートPCから自宅のメインPCにリモート接続することで、全てのファイルやソフトウェアが揃った完璧な環境で作業を続けられます。これにより、作業効率が格段に向上しました。
- 情報漏洩に対する絶対的な安心感: 先述の通り、BitLockerでPC全体を暗号化してからは、データのセキュリティに対する不安が解消されました。これは精神衛生上、非常に大きなメリットです。
- 知的好奇心を満たす仮想環境: これは少しマニアックかもしれませんが、Hyper-Vを使って仮想マシンを立て、話題のLinuxディストリビューションを試したり、Webサーバーの構築を練習したりと、安全な環境で新しい技術に触れることができるようになりました。これもWebカルチャーを解説するブロガーとして、知識の幅を広げる上で大いに役立っています。
私にとって、13,824円の投資は、これらの利便性と安心感を手に入れるための、非常に価値ある自己投資だったと断言できます。
よくある質問(FAQ)
最後に、Windows 11 Proへのアップグレードに関して、多くの方が抱くであろう疑問点について、Q&A形式で簡潔にお答えします。
アップグレードにかかる時間はどれくらい?
お使いのPCのスペックやインターネット回線の速度によって異なりますが、一般的には、Microsoft Storeでの購入手続き後のダウンロードとインストールで10~30分程度です。
その後、PCの再起動が数回行われ、すべてが完了するまでには、合計で1時間以内を見込んでおけば十分でしょう。
アップグレードでPC内のデータやアプリは消える?
いいえ、原則として消えません。
アップグレードは、OSのエディション(種類)を変更するだけで、ユーザーが作成したファイル(ドキュメント、写真など)や、インストール済みのソフトウェア、各種設定はすべてそのまま引き継がれます。
ただし、システムに大きな変更を加える作業であるため、万が一の事態に備え、作業前に重要なデータのバックアップを取ることを強く推奨します。
一度ProにしたらHomeには戻せない?
簡単には戻せません。
Home版に戻すには、Windows 11をクリーンインストール(初期化)する必要があり、その過程でPC内のデータはすべて消去されます(バックアップからの復元が必要です)。
ボタン一つでHomeとProを切り替えるような機能はないため、アップグレードを実行する前には、本当にProの機能が必要かどうかを慎重に判断することが大切です。
まとめ:あなたに最適なWindowsを選び、PC環境をアップグレードしよう
今回は、Windows 11 HomeからProへのアップグレードについて、料金、方法、機能の違いを詳しく解説してきました。
Proへのアップグレードは、13,824円の費用がかかりますが、それによって得られるセキュリティの強化やリモートワークの利便性向上は、特に仕事でPCを活用する方にとっては、投資以上の価値をもたらす可能性があります。
最後に、あなたがアップグレードすべきかどうかの最終判断に役立つチェックリストをご用意しました。
Windows 11 Pro アップグレード判断 最終チェックリスト
| チェック項目 | ✔ |
|---|---|
| PCの紛失・盗難時の情報漏洩リスクに、本気で備えたい | ☐ |
| 外出先や別のPCから、メインPCを遠隔操作して作業したい | ☐ |
| PC上で、Windows以外のOS(Linuxなど)を動かす仮想環境が必要 | ☐ |
| (上記に1つでも当てはまるなら、Proへのアップグレードを真剣に検討する価値があります) |
この記事を読んで、Proの機能が自分のニーズに合っていると感じ、アップグレードの価値を確信できた方は、ぜひ次のステップに進んでみてください。
最も安全で確実な方法は、OSに組み込まれたMicrosoft Storeを利用することです。
あなたのPCライフが、このアップグレードによって、より快適で、より安全なものになることを心から願っています。
