企業の広報やSNSご担当者様で、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のイラストを使いたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。
「でも、著作権は大丈夫?」
「背景が透明になった透過素材はどこにあるの?」
「商用利用のルールが複雑でよくわからない…」
そんなお悩み、ありますよね。
結論から言うと、ミャクミャクのイラスト素材は、利用ガイドラインを守れば無料で使用可能です。
この記事では、Webカルチャーの解説を専門とする私が、広報やSNS担当者の方が特に迷いがちな利用規約の重要ポイント、特に禁止事項や商用利用の範囲について、誰にでも理解できるように図や表を使いながら徹底的に解説していきます。
- 公式の透過イラスト素材を安全に無料ダウンロードする方法
- 広報担当者が知るべき利用OK/NGの明確な境界線
- ロゴマークとキャラクターの利用ルールの違いと注意点
もう素材探しや利用規約の解読に時間をかける必要はありません。
この記事を3分読むだけで、明日から自信を持ってミャクミャクの素材を活用できるようになりますよ。
まず結論!ミャクミャクの公式フリー素材は「条件付き」で利用OK
「結局、ミャクミャクのイラストって自由に使っていいの?」
忙しいあなたが一番知りたいのは、この結論ですよね。
ご安心ください。
大阪・関西万博を応援する目的など、一定のルールを守れば、ミャクミャクのイラストは無料で利用できます。
このセクションでは、まず大前提となる基本ルールを3つのポイントに絞って解説します。
著作権は万博協会|でも応援目的なら無料で使える
まず大原則として、ミャクミャクに関するすべてのデザインの著作権は、「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」が保有しています。
通常、著作権があるものを無断で使うことはできません。
しかし、万博協会は「大阪・関西万博の認知度向上と機運の醸成に貢献する」という目的のために、一定の条件下でのデザイン使用を許可してくれているのです。
つまり、「みんなで万博を盛り上げよう!」という応援目的の活動であれば、事前の申請や面倒な許諾手続きなしで、無料でデザインを使える、ということです。
これは、企業の広報活動やSNSでの発信にとっても、非常にありがたい方針ですよね。
ただし、もちろん何でもOKというわけではありません。
後ほど詳しく解説しますが、「やってはいけないこと(禁止事項)」もしっかりと定められていますので、そこを理解することが安心して活用するための鍵となります。
背景透過(PNG形式)のイラストも公式が提供している
「資料やWebサイトで使うなら、やっぱり背景が透明の背景透過素材が欲しい!」
そう思っている方も多いでしょう。
こちらもご安心ください。
公式サイトでは、デザインの背景が透明になっているPNG(ピング)形式のイラストデータが、きちんと用意されています。
これを使えば、どんな色の背景にも自然にミャクミャクを配置できるので、デザインの幅がぐっと広がります。
資料作成やWebページのアイキャッチ、SNS投稿など、様々な場面で活躍してくれること間違いなしです。
ポーズも基本的な立ち姿から、手を振っているもの、走っているものなど、複数のバリエーションが提供されており、目的に応じて選ぶことが可能です。
わざわざ自分で背景を切り抜く手間がないのは、本当に助かりますね。
注意:ロゴマークとはルールが異なる点を先に理解しよう
ここで一つ、非常に重要な注意点があります。
それは、公式キャラクター「ミャクミャク」と、いのちの輝きを表現した「公式ロゴマーク」では、利用に関するルールが異なるという点です。
つい同じ感覚で扱ってしまいがちですが、特にオフィシャルなロゴマークの利用規約は、キャラクターよりも厳格に定められています。
例えば、ロゴマークは色や形の変更が一切認められていなかったり、表示サイズに最小規定があったりと、より細かいデザインマニュアルが存在します。
この記事では主に「ミャクミャク」の利用について解説しますが、もしロゴマークの使用も検討している場合は、必ずロゴマーク専用の利用ガイドラインを別途確認するようにしてください。
この違いを最初に認識しておくだけで、「うっかり規約違反してしまった…」という事態を防ぐことができます。
3ステップで完了!ミャクミャク公式素材のダウンロード手順
「ルールがあるのは分かったけど、じゃあ具体的にどこからダウンロードすればいいの?」
ごもっともな疑問です。
ここでは、誰でも迷わず公式素材にたどり着けるよう、具体的なダウンロード手順を3つのステップに分けて解説します。
ステップ1:大阪・関西万博の公式サイトにアクセスする
まずは、すべての情報の起点となる公式サイトへアクセスしましょう。
検索エンジンで探しても良いですが、下記の公式ページへ直接アクセスするのが最も確実です。
大阪・関西万博 ロゴマーク・公式キャラクターデザイン使用のご案内
このページが、ロゴマークとキャラクターに関するすべての情報の入り口となっています。
ブックマークしておくと、今後も便利ですよ。
ステップ2:「デザイン使用ガイドライン」を必ず一読
ページにアクセスすると、ロゴマークやキャラクターデザインに関する説明が表示されます。
ここで焦ってダウンロードボタンを探す前に、必ずやっていただきたいことがあります。
それは、「デザイン使用ガイドライン」のPDFファイルに目を通すことです。
実は以前、私の友人が地域の万博応援イベントを担当した際に、「早くポスターを作りたくて…」と、このガイドラインを読み飛ばして素材をダウンロードしようとしていたことがありました。
その時、私は「待って!その一手間が、後で『この使い方はNGだった…』と作り直しになるのを防ぐ一番の保険だよ」とアドバイスしたんです。
このガイドラインには、これから解説するOK/NG事項のすべてが、一次情報として正確に記載されています。
数分で読める内容ですので、必ず一度はご自身の目で確認する習慣をつけましょう。
これが、企業コンプライアンスの観点からも最も安全な進め方です。
ステップ3:同意して素材データをダウンロード
ガイドラインを読み、内容を理解したら、いよいよダウンロードです。
ページ内には「デザインデータダウンロード」といったセクションがあり、その中にキャラクターデザインの項目があります。
多くの場合、「ガイドラインの内容に同意します」といった趣旨のチェックボックスが設けられています。
そこにチェックを入れると、ダウンロードボタンがアクティブになり、クリックできるようになる仕組みです。
ボタンをクリックすると、多くの場合ZIP形式で圧縮されたファイルがダウンロードされます。
解凍すると、中には先ほどお話ししたPNG形式の背景透過イラストや、印刷にも使える高画質のJPG形式、デザイン編集ソフトで使えるAI形式などのデータが入っています。
これで、あなたのパソコンに安全な公式素材が保存されました。
手順はこれだけです。
とても簡単ですよね。
広報担当者必見!ミャクミャク利用規約のOK/NG早わかりチェックリスト
「ガイドラインを読んだけれど、専門用語もあって、結局うちの会社での使い方がOKなのか判断に迷う…」
そうですよね。
ここからは、この記事の核心部分です。
企業の広報やマーケティング担当者であるあなたが、日々の業務で判断に迷わないよう、複雑な利用規約を「OKなこと」「NGなこと」に分けて、分かりやすく整理しました。
まずは基本!加工・改変に関するルール
まず、デザインを利用する上で最も基本的なルールが「加工・改変」の禁止です。
ミャクミャクは、その姿、形、色、比率など、すべてが厳密にデザインされています。
キャラクターのイメージを統一し、守るために、以下のような行為は明確に禁止されています。
要するに、「ダウンロードしたオリジナルの状態のまま、手を加えずに使いましょう」というのが大原則だと覚えてください。
【重要】営利・非営利の境界線はどこ?
次に、広報担当者の方が最も頭を悩ませるのが、「営利目的」と「非営利目的」の境界線ではないでしょうか。
ガイドラインでは、原則として非営利目的での使用が許可されています。
では、企業の活動はすべて「営利目的」になってしまうのでしょうか?
答えは「No」です。
ここで言う「営利目的での利用」とは、主に「ミャクミャクのデザインそのものを使って、直接的な利益(売上)を得ようとする行為」を指します。
例えば、以下のようなケースは明確な営利目的利用と見なされ、別途ライセンス契約(使用許諾)が必要になります。
- ミャクミャクをプリントしたTシャツやグッズを製造・販売する。
- ミャクミャクを商品パッケージのデザインとして使用する。
- 有料イベントの告知で、ミャクミャクをメインのキャラクターとして集客に利用する。
- ミャクミャクのイラスト自体を、有料のデジタルコンテンツとして販売する。
一方で、企業の広報活動やCSR活動の一環として、直接的な販売促進が目的ではない場合は、非営利目的と見なされるケースが多いです。
- 自社サイトやオウンドメディアで、大阪・関西万博を紹介・応援する記事の挿絵として使用する。
- 自社の公式SNSアカウントで、万博の機運醸成を目的とした投稿に使用する。
- 地域貢献活動として開催する無料イベントの告知ポスターで、応援の意図を示すために使用する。
判断に迷うポイントは、「そのコンテンツや制作物が、ミャクミャクがいることで直接的な売上につながる設計になっているか?」という視点で考えてみることです。
もし判断に迷うグレーなケースがあれば、自己判断せずに万博協会の問い合わせ窓口に確認するのが最も安全な方法です。
これだけは守ろう!OK/NG事項のまとめ
ここまで解説してきた内容を、具体的なシーンに当てはめて一覧表にまとめました。
この表をスクリーンショットして手元に置いておけば、日々の業務で「これってOKだっけ?」と迷った時に、すぐに確認できますよ。
▼ミャクミャク利用OK/NG早わかりチェックリストを見る
| 利用シーン | OK? | 補足・注意点 |
|---|---|---|
| 【社内・広報活動】 | ||
| 社内プレゼン資料での使用 | 〇 | 内部利用は基本的に問題ありません。 |
| 自社ブログでの万博紹介記事 | 〇 | 万博を応援・紹介する内容であればOKです。 |
| 自社商品のプレスリリースに挿入 | △ | 商品の販促が主目的と見なされるとNGの可能性が。応援の文脈を明確に。 |
| 自社公式SNSでの応援投稿 | 〇 | クレジット表記(©Expo 2025など)をすることが推奨されます。 |
| 採用活動のWebサイトやパンフレット | △ | 企業のブランディングに直接利用するのは慎重に。万博への協賛など背景があればOKな場合も。 |
| 【販売・促進活動】 | ||
| 自社商品のパッケージに印刷 | × | 明確な商用利用です。別途ライセンス契約が必須となります。 |
| 有料セミナーの告知LPに使用 | × | 集客という営利目的にあたるため、通常はNGです。 |
| LINEスタンプを制作して販売 | × | キャラクターそのもので利益を得る行為のため、許可なく行うことはできません。 |
| 【デザイン・その他】 | ||
| 名刺にワンポイントで入れる | × | 個人や企業の肩書とキャラクターを一体化させる使い方はNGとされています。 |
| トリミングして顔だけ使う | × | デザインの加工・改変にあたるためNGです。 |
| 複数のミャクミャクを並べて配置 | 〇 | デザイン自体を改変しなければ、複数配置は問題ありません。 |
| キャラクターのイメージを損なう使い方 | × | 公序良俗に反する内容や、特定の思想・宗教・政治的メッセージと関連付けることは固く禁じられています。 |
「これってOK?」広報担当者が迷う利用シーン別Q&A
先のチェックリストで大まかなルールは掴んでいただけたかと思います。
しかし、実際の業務ではもっと具体的なシーンで判断に迷うことがありますよね。
ここでは、私がこれまでWeb担当者の方々からよく相談された「あるある」な疑問について、Q&A形式でさらに詳しく解説していきます。
自社のSNS(XやInstagram)で投稿する際の注意点は?
これは最も多い質問の一つです。
結論から言うと、大阪・関西万博を応援するポジティブな内容であれば、企業の公式SNSアカウントでの利用は基本的にOKです。
ただし、いくつか押さえておきたいマナーと注意点があります。
- ネガティブな文脈で使わない:当然ですが、批判的な内容や、万博と無関係な自社の宣伝ばかりの投稿に添えるのは不適切です。
- クレジット表記を心がける:必須ではありませんが、「©Expo 2025」といったコピーライトを記載するか、「#expo2025」「#ミャクミャク」のような公式ハッシュタグを付けると、応援の意図がより明確になり丁寧な印象を与えます。
- アカウントのアイコンにしない:企業の公式アカウントのプロフィール画像に設定するのは、あたかも万博協会の公式アカウントであるかのような誤解を招くためNGです。
あくまで「投稿の一要素」として、節度を持って活用することが大切です。
Webサイトやブログ記事のアイキャッチ画像に使いたい場合は?
自社ブログやオウンドメディアの記事で、万博関連の話題を取り上げる際にアイキャッチ画像として使いたい、というケースも多いでしょう。
これも、記事の内容が万博を応援・紹介するものであればOKです。
ここでの注意点は、ミャクミャクが記事のメインコンテンツであるかのような誤解を与えないことです。
例えば、「ミャクミャクのイラスト素材配布サイト」のようなタイトルで、自社が素材を提供しているかのように見せるのはNGです。
あくまで、「万博を解説する記事の挿絵」という位置づけで利用しましょう。
また、ミャクミャクのイラストと、直接関係のない自社の商品・サービスの画像を安易に一枚の画像内に合成するのも、誤解を招く可能性があるため避けた方が賢明です。
会社のイベント(非営利)のポスターに使えますか?
会社のCSR活動の一環として、地域の方向けに無料のイベントを開催する、といったケースも考えられますね。
この場合、そのイベントが参加費無料の「非営利」イベントであり、かつ万博の機運醸成に繋がるような内容であれば、ポスターやチラシにミャクミャクを使用できる可能性が高いです。
例えば、「万博開催記念!子ども向けSDGsワークショップ(参加無料)」といったイベントであれば、親和性も高いでしょう。
ただし、イベント会場で自社商品を販売したり、有料サービスへの勧誘をしたりするなど、実質的に営利活動へ繋がる場合は「営利目的」と判断される可能性があります。
「非営利」かどうかは、イベントの目的や実態に即して慎重に判断する必要があります。
【要注意】ミャクミャクの”ファンアート素材”の扱い
インターネットで「ミャクミャク フリー素材」と検索すると、公式サイト以外にも、個人が作成したミャクミャク風のイラスト、いわゆる「ファンアート」が見つかることがあります。
これらは手軽に入手できるため、つい使いたくなってしまうかもしれませんが、企業の公式な活動で利用することには大きなリスクが伴います。
「いらすとや」などにあるミャクミャク風イラストは使っていい?
結論から言うと、企業の広報活動で、公式サイト以外のファンアート素材を使うのは絶対に避けるべきです。
なぜなら、それらのイラストは「万博協会」が著作権を持つ公式デザインではなく、「そのイラストを描いた作者」に著作権があるからです。
たとえ無料で公開されているイラストであっても、その作者が定めた利用規約に従う必要があります。
そして、多くの場合、ファンアートの利用規約では企業による商用・広報目的での利用を禁止しています。
私も以前、ブログ運営を始めたばかりの頃、あるキャラクターの利用規約を勘違いして、ネットで見つけた非公式のイラストを記事に使ってしまったことがありました。
幸い、読者の方からSNSで優しくご指摘いただき、すぐに公式素材に差し替えることができましたが、企業の公式アカウントで同じことをしてしまったら、ブランドイメージの低下や著作権侵害のリスクに繋がりかねません。
あの時のヒヤリとした経験から、「安心を買うなら、少し手間でも必ず公式サイトから」ということを、今では何よりも大切にしています。
トラブルを避けるなら、必ず「公式サイト」の素材を使おう
企業の活動には、常にコンプライアンス(法令遵守)が求められます。
著作権は、その中でも特に注意すべき重要な権利の一つです。
出所が不明なイラストや、ファンアートを安易に利用してしまうことは、企業の信頼性を揺るがしかねない行為です。
幸い、ミャクミャクは公式が豊富な素材を提供してくれています。
安心して万博を応援するためにも、必ず「公式サイトからダウンロードした、公式の素材」だけを利用するように徹底しましょう。
FAQ:ミャクミャクの素材利用に関するよくある質問
最後に、ここまでで解説しきれなかった細かい疑問について、よくある質問形式でまとめました。
利用時に「(C)Expo 2025」のようなコピーライト表記は必要ですか?
必須ではありませんが、表記することが「推奨」されています。
クレジット表記を入れることで、これが公式デザインであることを示し、敬意を払っているという丁寧な姿勢を表現できます。
スペースに余裕があれば、記載しておくと良いでしょう。
素材の利用に有効期限はありますか?
現時点では、明確な有効期限は定められていません。
ただし、利用ガイドラインは将来的に変更される可能性があります。
基本的には、大阪・関西万博の会期終了(2025年10月13日)まで、もしくはその後の一定期間までが利用期間の目安と考えられます。
ガイドラインが更新された場合、どこで確認できますか?
すべての情報は、先ほど紹介した公式サイトで告知されます。
定期的に下記の公式ページを確認する習慣をつけておくと、最新の情報を逃さず安心です。
もし間違った使い方をしてしまったらどうなりますか?
意図的で悪質なガイドライン違反や著作権侵害と判断された場合、万博協会からデザインの使用中止を求められたり、場合によっては損害賠償請求に発展したりする可能性もゼロではありません。
そうならないためにも、この記事で解説したルールをしっかりと守り、少しでも判断に迷ったら利用を控えるか、協会に問い合わせるようにしましょう。
まとめ:ルールを守って、ミャクミャクと一緒に万博を盛り上げよう!
今回は、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のイラスト素材の安全な使い方について、広報担当者の方向けに詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントをチェックリストとしてまとめます。
安全なミャクミャク素材利用のための最終チェックリスト
| チェック項目 | 確認 |
|---|---|
| 素材は公式サイトからダウンロードしたか? | □ |
| 色や形など、デザインを改変していないか? | □ |
| ミャクミャクのイメージを損なう使い方ではないか? | □ |
| 営利目的(商品化など)で利用していないか? | □ |
| 最新の公式ガイドラインに目を通したか? | □ |
ミャクミャクは、大阪・関西万博を象徴するとても魅力的なキャラクターです。
定められたルールを正しく理解し、マナーを守って活用することで、私たちは安全に、そして効果的に万博の機運醸成に参加することができます。
あなたの会社の広報活動やSNS発信が、万博の成功に繋がる一助となることを願っています。
より詳細な情報や、ロゴマークの利用、正式なライセンス契約に関するお問い合わせは、以下の公式サイトで直接ご確認ください。
