インスタグラムのおすすめに知らない人が出てきて「気持ち悪い…」と感じていませんか。
ご安心ください。
その原因は簡単な設定で見直せます。
この記事では、なぜ「知り合いかも?」と表示される9つの基準から、電話番号の連携解除、不要なアカウントを根本的に非表示にする方法まで、画像をたっぷり使って分かりやすく解説します。
- おすすめに知らない人が表示される本当の理由と仕組み
- 今すぐできる!おすすめユーザーを非表示にする具体的な手順
- 今後表示させないための根本的なプライバシー設定
【まず結論】インスタのおすすめ、その「モヤモヤ」はすぐに消せます
「暮らしの処方箋」管理人の私自身も、忘れたい過去の人間関係がSNSによって不意に表示され、心がざわついた経験があります。
あの「なんでこの人が?」という気持ち悪さ、そして自分のプライバシーは大丈夫なのだろうかという不安、本当によく分かります。
でも、大丈夫です。
そのモヤモヤした気持ちは、仕組みを正しく知って、いくつかの設定を見直すだけで、スッキリ解消できます。
この記事では、そのための具体的な方法を、一つひとつ丁寧に解説していきますので、あなたのペースで読み進めてみてください。
一番かんたん!気になるアカウントを今すぐ非表示にする応急処置
まず、根本的な設定変更の前に、今すぐ目の前の不快感をなくすための応急処置から始めましょう。
インスタグラムのタイムライン(フィード)や発見タブに表示されたおすすめユーザーの投稿で、興味がないものがあれば、そのアカウントの右上にある「…」や、ユーザー名の横にある「×」マークをタップしてください。
「興味がない」や「非表示にする」といった選択肢が表示されるはずです。
この操作は、単にそのアカウントを一時的に見えなくするだけではありません。
「私はこの種のアカウントに興味がありません」という意思表示を、インスタグラムのアルゴリズム(様々な情報を自動で計算・処理する仕組み)に伝える重要なシグナルとなります。
この小さなインタラクションを繰り返すことで、インスタグラムはあなたの好みを学習し、少しずつおすすめの精度を改善していきます。
まずはこの方法で、気になる表示を消してみてください。
根本的な解決には「3つの設定」の見直しが重要
先ほどの応急処置は、あくまで対症療法です。
なぜ、そもそも興味のない人や、まったく知らない人がおすすめに出てきてしまうのでしょうか。
その根本原因を断ち切らない限り、同じようなモヤモヤは繰り返されてしまいます。
根本的な解決のために重要なのは、主に以下の3つの設定を見直すことです。
- スマートフォンの連絡先との同期設定
- Facebookなど他のSNSとの連携設定
- 自分が相手のおすすめに表示されないようにする設定
この記事を最後まで読んでいただければ、これらの設定をすべて見直し、不快なおすすめ表示の根本原因を解消できるようになります。
次の章から、その原因と具体的な対策を順番に見ていきましょう。
なぜ?インスタのおすすめに「知らない人」が表示される9つの基準
インスタグラムが「あなたへのおすすめ」としてアカウントを表示するのには、様々な理由があります。
その仕組みを理解することで、「なぜこの人が?」という疑問が解消され、対処もしやすくなります。
ここでは、その代表的な基準を9つ、具体的に解説します。
基準①:スマホの「連絡先(電話番号)」が同期されている
これが、多くの人が気づかないうちに「知り合いかも?」が表示される最大の原因です。
Instagramアプリを最初にインストールした時や、アップデートの際に、「連絡先へのアクセスを許可しますか?」という表示が出たのを覚えていませんか。
ここで「許可」を選択すると、あなたのスマートフォンのアドレス帳に登録されている電話番号やメールアドレスが、Instagramのサーバーにアップロードされます。
そして、その連絡先情報を使ってInstagramに登録している人が、「知り合いかもしれないユーザー」としてあなたのおすすめに表示されるのです。
一度でも同期を許可してしまうと、たとえ今は連絡を取っていない昔の知人や、仕事関係で名刺交換しただけの人まで、幅広くおすすめの候補になってしまいます。
これが、意図しない人物が表示される一番の理由なのです。
基準②:Facebookアカウントと連携している
InstagramはFacebook(現Meta社)が運営しているため、両方のアカウントを連携させている方も多いでしょう。
アカウントを連携させると、Facebook上での友達や、さらには「友達の友達」といった関係性の人々まで、Instagramのおすすめに表示されやすくなります。
共通の友人がいる場合や、同じグループに参加している場合など、Facebook上の繋がりがInstagramの関連性判断に大きく影響を与えます。
便利な機能ではありますが、プライベートと仕事をきっちり分けたい方にとっては、この連携が思わぬところで人間関係を繋げてしまう原因にもなり得ます。
基準③:あなたの「検索履歴」や「閲覧履歴」
あなたはインスタグラムで、特定のアカウントやハッシュタグを検索したことはありませんか。
あるいは、誰かのプロフィール画面を訪れて、投稿をいくつかじっくり見た経験はないでしょうか。
こうしたあなたのアクションは、すべてインスタグラムに記録されており、おすすめ表示の重要な判断材料になっています。
例えば、ある俳優のアカウントを検索すれば、その俳優と共演した他の俳優や、同じジャンルの著名人がおすすめに出てきやすくなります。
特定のカフェの投稿を長く見ていれば(滞在時間も判断材料の一つです)、そのカフェの近くにある別のお店や、似たような雰囲気のカフェがサジェスト(提案)されるでしょう。
このように、あなたの興味関心を探るための手がかりとして、検索や閲覧の履歴が活用されているのです。
基準④:あなたが「いいね!」やコメントをした投稿
あなたが他のユーザーの投稿に対して行う「いいね!」やコメント、保存といったインタラクションも、おすすめの精度を高めるための重要な情報です。
あなたが「いいね!」をした投稿には、同じようにその投稿を気に入った他のユーザーがたくさんいます。
インスタグラムは、「同じ投稿に興味を持つ人同士は、お互いにも興味を持つ可能性が高い」と判断し、それらのユーザーをあなたのおすすめに表示させることがあります。
また、投稿主のアカウントと趣味嗜好が似ていると判断された別のアカウントも、おすすめの候補になります。
あなたの能動的なアクションが、次のおすすめ候補を形作っているのです。
基準⑤:あなたがフォローしているアカウント
あなたが現在フォローしているアカウントも、おすすめ表示の大きな基準となります。
インスタグラムは、あなたがフォローしている人々の特徴を分析し、「この人がフォローしているアカウントと似ているから、きっとこの人も興味があるだろう」と推測して、関連性の高いアカウントをおすすめしてきます。
「〇〇(あなたがフォロー中のアカウント)がフォローしています」といった理由で、おすすめが表示された経験がある方もいるかもしれません。
これは、あなたの興味の輪をさらに広げるための機能ですが、時にはフォローしている人の交友関係が、あなたの意図しない形で垣間見えてしまうことにも繋がります。
基準⑥:位置情報(GPS)が近い人
スマートフォンの位置情報サービスをオンにしている場合、物理的な距離の近さも、おすすめの基準になることがあります。
例えば、特定のイベント会場や人気のカフェ、大学のキャンパスなどで、偶然同じ時間帯に近くにいた人が、後日おすすめとして表示される可能性があります。
これは、共通の場所やイベントに興味を持つ人々は、互いに関心を持つ可能性が高いという考えに基づいています。
ただし、この機能はプライバシーへの配慮から、以前よりも影響が少なくなっているとも言われています。
しかし、可能性の一つとして知っておくと良いでしょう。
基準⑦:所属しているグループやコミュニティ
これは少し間接的な要因ですが、あなたが所属しているコミュニティにも影響を与えることがあります。
例えば、同じ大学のWi-Fiネットワークに接続したことがある、同じ会社のメーリングリストに登録されているなど、オフラインや他のプラットフォームでの繋がりをインスタグラムが推測し、関連する人物をおすすめに表示するケースです。
これは、直接的な連携設定をしていなくても起こり得るため、少し不思議に感じるかもしれません。
デジタルな世界での様々な繋がりが、総合的に判断されている結果と言えるでしょう。
基準⑧:あなたのプロフィール情報との関連性
あなたが自身のプロフィールに登録している情報(出身校、勤務先、居住地など)も、おすすめの基準になります。
同じ学校を卒業した人や、同じ会社に勤めている(あるいは勤めていた)人が、「知り合いかも?」として表示されやすくなります。
プロフィール情報を充実させることは、自分を表現する上で有効ですが、それが思わぬ繋がりを生むきっかけにもなっているのです。
特に、卒業してから時間が経った母校の名前を登録している場合など、忘れていた人間関係が浮上してくる原因にもなり得ます。
基準⑨:相手側があなたのアカウントを見た(足跡)
これはインスタグラムが公式に認めているわけではありませんが、多くのユーザーが経験的に感じている可能性の一つです。
つまり、相手があなたのプロフィールを閲覧した(いわゆる「足跡」をつけた)ことがきっかけで、その相手があなたのおすすめに表示される、というものです。
ストーリーズの閲覧者リストのように明確な機能はないため、あくまで推測の域を出ませんが、「検索もしていないし、共通の知り合いもいないのになぜ?」というケースでは、こうした要因も考えられるかもしれません。
この点は、あくまで「そのような説もある」という程度に捉えておくと良いでしょう。
【画像で解説】おすすめユーザーを個別に非表示にする基本手順
おすすめに知らない人が表示される仕組みが分かったところで、次はいよいよ実践編です。
不快に感じたり、興味がなかったりするアカウントを、個別に見えなくしていく基本的な操作方法を解説します。
一つひとつの操作はとても簡単ですが、これを繰り返すことで、あなたのアカウントはより快適なものに変わっていきます。
発見タブのおすすめ投稿を非表示にする方法
虫眼鏡マークの「発見タブ」は、新しい興味との出会いの場ですが、時には全く関心のない投稿が表示されてしまうこともあります。
そんな時は、以下の手順で「興味がない」ことをインスタグラムに伝えましょう。
- 非表示にしたい投稿をタップして開きます。
- 投稿の右上にある「…」(点が三つ並んだアイコン)をタップします。
- 表示されたメニューの中から「興味がない」を選択します。
これだけで、その投稿はすぐに非表示になります。
さらに、「この投稿に似たコンテンツをおすすめに表示しない」という選択肢が表示されることもあり、より強くあなたの好みを反映させられます。
この操作は、あなたの発見タブを”自分色”に染めていくための、いわばチューニング作業のようなものです。
少し手間はかかりますが、続けていくことで表示されるコンテンツの質が格段に向上するはずです。
フィード(タイムライン)のおすすめユーザーを非表示にする方法
友達の投稿の合間に表示される「おすすめユーザー」。
ここに出てくるアカウントを非表示にするのは、さらに簡単です。
- 非表示にしたいおすすめユーザーの表示を探します。
- そのユーザー名の右側にある「フォローする」ボタンの、さらに右にある「×」マークをタップします。
たったこれだけの操作で、そのアカウントはフィードのおすすめから非表示になります。
こちらも「発見タブ」の操作と同様に、あなたの好みをアルゴリズムに学習させる効果があります。
「このタイプのアカウントは求めていない」という意思を、タップ一つで明確に伝えられるのです。
スクロールする指を少し止めて、こまめに「×」を押していく習慣をつけるのがおすすめです。
「フォローする人を見つけよう」から非表示にする方法
自分のプロフィール画面からアクセスできる「フォローする人を見つけよう」のページでは、インスタグラムがおすすめするユーザーが一覧で表示されます。
ここからまとめて非表示にしていくことも可能です。
- 自分のプロフィールページを開きます。
- プロフィールアイコンの下あたりにある「フォローする人を見つけよう」といった表示をタップします。
- おすすめユーザーの一覧が表示されるので、非表示にしたいアカウントの右側にある「×」をタップしていきます。
このページでは、連絡先と同期しているアカウントや、Facebookで繋がっている友達などがまとめて表示されることが多いです。
そのため、身に覚えのないアカウントがなぜおすすめされているのか、その理由(例:「連絡先でリンク済み」など)が書かれていることもあります。
定期的にこのページを確認し、不要な繋がりを整理する習慣をつけることで、より快適なインスタグラムの利用に繋がります。
【最重要】知らない人を根本から断つ!連絡先との同期を解除する設定
さて、ここがこの記事で最も重要なセクションです。
個別のアカウントを非表示にするのは対症療法でしたが、ここでは根本原因である「連絡先との同期」を完全に断ち切る方法を解説します。
この設定を見直すだけで、今後、意図しない知人がおすすめに表示される確率を劇的に下げることができます。
少し手順が複雑に感じるかもしれませんが、一つひとつ丁寧に進めていきましょう。
なぜ連絡先の同期が「気持ち悪い」に繋がるのか?
スマートフォンの連絡先には、家族や親しい友人だけでなく、今はもう疎遠になった人、仕事で一度だけ会った人など、様々な情報が含まれています。
この情報とSNSアカウントが不用意に結びついてしまうことが、「気持ち悪さ」やプライバシーへの不安の正体です。
特に問題なのは、一度同期を許可してしまうと、あなたがアプリをスマートフォンから削除したとしても、インスタグラムのサーバー上にはあなたの連絡先リストのデータが残り続けてしまう可能性がある点です。
つまり、自分では関係を切ったつもりでも、デジタルな世界では繋がりが維持されてしまい、それが不意のおすすめ表示に繋がるのです。
自分の人間関係は、自分でコントロールしたい。
そのために、この同期設定をしっかりと見直すことが不可欠なのです。
現在の同期状況を確認する手順
まずは、自分のアカウントが現在、連絡先と同期されている状態なのかを確認することから始めましょう。
- インスタグラムのプロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップし、「設定とプライバシー」を開きます。
- 一番上にある「アカウントセンター」をタップします。
- 「アカウント設定」の項目内にある「あなたの情報とアクセス許可」を選択します。
- 「連絡先をアップロード」という項目があるので、これをタップします。
この画面で、連絡先の同期がオンになっているか、オフになっているかを確認できます。
もしオンになっていた場合は、次のステップに進んで、同期をオフにしてデータを削除しましょう。
連絡先のリンクを完全にオフにし、データを削除する方法
現在の同期を停止し、さらに過去にアップロードされてしまった連絡先データをサーバー上から削除します。
これで、インスタグラムはあなたの連絡先情報をもとにおすすめを表示することができなくなります。
- 前のステップで開いた「連絡先をアップロード」の画面で、スイッチをタップして同期を「オフ」にします。確認画面が表示されたら、「オフにする」を選択します。
- これで新たな同期は停止されましたが、まだサーバー上にデータが残っています。同じ「アカウントセンター」の「あなたの情報とアクセス許可」の画面に戻り、「アップロード済みの連絡先を管理」という項目をタップします。
- ここに、過去に同期した連絡先の一覧が表示されます。「すべて削除」といったボタンがあるので、これをタップしてサーバー上のデータを完全に削除します。
この「サーバー上のデータを削除する」という手順が非常に重要です。
同期をオフにするだけでは不十分ですので、必ずここまで実行してください。
【iPhone/Android別】スマホ本体の設定も見直そう
最後に、念には念を入れて、スマートフォン本体の設定からも、インスタグラムアプリがあなたの連絡先にアクセスできないように設定しておきましょう。
これにより、今後のアプリのアップデートなどで、意図せず再度同期がオンになってしまう事態を防ぐことができます。
【iPhoneの場合】
- 「設定」アプリを開きます。
- 下にスクロールして「Instagram」を探し、タップします。
- 「連絡先」という項目のスイッチがオンになっていたら、これをタップしてオフにします。
【Androidの場合】
(機種により若干表現が異なります)
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリと通知」といった項目をタップします。
- アプリの一覧から「Instagram」を探し、タップします。
- 「権限」や「許可」といった項目をタップします。
- 「連絡先」の権限が「許可」になっていたら、これをタップして「許可しない」に変更します。
ここまで完了すれば、連絡先情報に起因する不要なおすすめは、ほぼ表示されなくなるはずです。
まだある!おすすめ表示に影響する連携設定の見直し
連絡先との同期解除が最も効果的ですが、おすすめ表示に影響を与える要因は他にもあります。
より快適な環境を整えるために、その他の連携設定も見直しておきましょう。
ここでは、特に影響の大きい「Facebookとの連携」と「検索履歴」について解説します。
Facebookアカウントとの連携を解除する方法
Facebookの友達がインスタグラムのおすすめに頻繁に表示される場合、アカウントの連携を解除することで表示を抑制できます。
ただし、インスタグラムへのログインにFacebookを利用している場合など、連携を解除すると不便になるケースもあるため、ご自身の利用状況に合わせて判断してください。
- 「設定とプライバシー」から「アカウントセンター」を開きます。
- 一番下にある「アカウント」という項目をタップします。
- 連携されているFacebookアカウントの横にある「削除」ボタンをタップします。
- 確認画面が表示されるので、内容をよく読んでから連携の解除を実行します。
これにより、Facebookの交友関係がインスタグラムのおすすめに直接影響することはなくなります。
仕事とプライベートでSNSを使い分けている方には、特に推奨される設定です。
「おすすめ」の精度をリセットする検索履歴のクリア
過去の検索履歴は、インスタグラムがあなたの興味を判断する上で大きな役割を果たしています。
もし、一時的な興味で検索した内容が、いつまでもおおすすめに反映されて困っている場合は、検索履歴をクリアすることで、アルゴリズムの判断基準を一度リセットする効果が期待できます。
- 「設定とプライバシー」の中にある「アクティビティ」をタップします。
- 「最近の検索」という項目を選択します。
- 画面右上に表示される「すべてクリア」をタップし、確認画面で再度「すべてクリア」を選択します。
これで、過去の検索履歴はすべて削除されます。
ただし、これはあくまで一時的なリセットであり、今後の検索内容は再び記録されていくことは覚えておいてください。
定期的に履歴をクリアする習慣をつけるのも良いかもしれません。
他のデバイスからのログイン履歴もチェックしよう
これは直接おすすめ表示に関わるわけではありませんが、プライバシー設定を見直すこの機会に、ぜひ確認しておきたい項目です。
自分のアカウントに、身に覚えのない場所やデバイスからのログイン履歴がないかを確認することで、アカウントの乗っ取りなどのセキュリティリスクを早期に発見できます。
- 「設定とプライバシー」から「アカウントセンター」を開きます。
- 「パスワードとセキュリティ」をタップします。
- 「ログインの場所」を選択し、不審なログインがないかを確認します。
もし見知らぬログイン履歴があった場合は、すぐにパスワードを変更し、二段階認証を設定するなど、セキュリティ対策を強化しましょう。
安心してSNSを使うための、大切な自己防衛です。
【プライバシー強化】自分が「相手のおすすめ」に表示されないようにする方法
これまでは、自分が見る「おすすめ」をコントロールする方法を解説してきました。
しかし、不安はそれだけではないかもしれません。
友人から「SNSに監視されているみたいで気持ち悪い」と相談されたことが、私がこのブログを始めたきっかけの一つなのですが、多くの人が「自分は、相手のおすすめに表示されているのだろうか?」という、見られる側としての不安も抱えています。
このセクションでは、その不安に応えるため、自分が他のユーザーの「おすすめ」や「知り合いかも?」に表示されにくくするための設定を解説します。
効果的なのは「非公開アカウント(鍵垢)」への切り替え
自分が意図しない相手におすすめとして表示されるのを防ぐ、最もシンプルで効果的な方法は、アカウントを「非公開アカウント(通称:鍵垢)」に設定することです。
アカウントを非公開にすると、あなたの投稿は、あなたが承認したフォロワー以外には一切見られなくなります。
当然、あなたのことをフォローしていないユーザーの発見タブやおすすめに、あなたのアカウントが表示されることもなくなります。
【非公開アカウントのメリット】
- 承認した人しか投稿を見られないため、プライバシーが守られる。
- 知らない人からフォローされたり、コメントされたりするリスクが減る。
- 自分が相手のおすすめに表示される可能性を大幅に下げられる。
【非公開アカウントのデメリット】
- 新しく自分をフォローしてもらうには、毎回承認作業が必要になる。
- ハッシュタグ検索で、フォロワー以外に自分の投稿が表示されなくなる。
設定は、「設定とプライバシー」の中にある「アカウントのプライバシー」から、「非公開アカウント」のスイッチをオンにするだけです。
プライベートな利用が中心で、不特定多数との交流を求めていない方には、最もおすすめできる設定です。
「似たアカウントのおすすめ」に自分を表示させない設定
「アカウントは公開したままでいたい。でも、できるだけ知らない人のおすすめには表示されたくない」。
そんな方には、この設定が有効です。
これは、誰かが特定のアカウントをフォローした際に、「このアカウントに似ているユーザー」として自分のアカウントが表示されるのをオフにする機能です。
- この設定は、現在スマートフォンアプリからは変更できず、PCやスマートフォンのWebブラウザからInstagramにログインする必要があります。
- Webブラウザでプロフィールページを開き、「プロフィールを編集」をクリックします。
- ページの下の方に、「似たアカウントのおすすめ」という項目があり、「プロフィールでアカウントのおすすめを表示する際に、自分のアカウントを含める」というチェックボックスがあります。このチェックを外します。
- 最後に「送信する」をクリックして設定を保存します。
この設定をしておくことで、例えばあなたの友人Aさんが、あなたのことを知らないBさんをフォローした際に、Bさんに対して「Aさんがフォローしているあなたもどうですか?」とおすすめされる、といった事態を防ぐことができます。
アカウントの公開性は保ちつつ、意図しない拡散を抑制できる便利な設定です。
【応用編】「不快」を「快適」に!おすすめ機能を自分好みに育てるコツ
さて、ここまでの設定で、あなたのインスタグラムから不快なおすすめはかなり一掃されたはずです。
最後に、守りの設定だけでなく、これからは「おすすめ機能」を積極的に活用して、インスタグラムをより楽しく、快適な情報収集ツールに変えていくための、少し応用的なコツをご紹介します。
おすすめ機能は、本来あなたの興味関心を広げてくれる素晴らしい機能なのです。
好きなジャンルのハッシュタグを積極的にフォローする
アカウントだけでなく、ハッシュタグそのものをフォローできるのがインスタグラムの面白いところです。
例えば、「#北欧インテリア」や「#週末作り置きレシピ」など、自分の好きなことや興味のあることに関するハッシュタグをフォローしてみましょう。
これにより、インスタグラムのアルゴリズムに対して、あなたが何に興味を持っているのかをより明確に伝えることができます。
結果として、あなたのフィードや発見タブには、質の高い関連情報が優先的に表示されるようになり、おすすめ機能が「自分専用のキュレーションメディア」のように育っていきます。
発見タブで興味のある投稿に「いいね!」や「保存」をする
発見タブを眺めている時に、「これは素敵だな」「後でまた見たいな」と感じる投稿に出会ったら、積極的に「いいね!」や「保存」のアクションをしてみてください。
前述の通り、こうしたインタラクションは、アルゴリズムがあなたの好みを学習するための最も直接的な手がかりとなります。
「興味がない」投稿を非表示にする(マイナスの意思表示)だけでなく、「興味がある」投稿に反応する(プラスの意思表示)を組み合わせることで、おすすめの精度は飛躍的に向上します。
あなた好みのアカウントや情報が、向こうからやってきてくれるような感覚を体験できるはずです。
「親しい友達」機能を活用してプライベートと使い分ける
すべてをオープンにするのではなく、本当にプライベートな投稿は「親しい友達」リストに登録した人だけに限定してストーリーズを公開する、という使い分けも非常に有効です。
これにより、不特定多数の目を気にすることなく、より本音に近いコミュニケーションが楽しめるようになります。
アカウント全体を非公開にするのに抵抗がある方でも、この機能を使えば、投稿内容によって公開範囲を柔軟にコントロールできます。
デジタルな世界での人間関係にメリハリをつけることが、SNS疲れを防ぎ、心地よい利用を続けるための秘訣です。
インスタのおすすめに関する”よくある質問”(FAQ)
最後に、これまで多くの相談を受けてきた中で、特によく聞かれる質問とその回答をまとめました。
あなたの疑問も、ここで解決するかもしれません。
一度非表示にしたおすすめアカウントを元に戻せますか?
一度「興味がない」として非表示にした投稿やアカウントを、直接元に戻す操作は用意されていません。
しかし、そのアカウントを能動的に検索してプロフィールを訪問したり、投稿に「いいね!」をしたりすれば、再びあなたの興味対象としてアルゴリズムに認識され、おすすめに表示されるようになる可能性があります。
非表示操作は、あくまで「おすすめの候補から一時的に外す」という程度のものだと考えてください。
ブロックした場合、相手のおすすめに自分は表示されますか?
あるアカウントをブロックした場合、お互いにプロフィールを検索・閲覧することができなくなり、もちろん相手のおすすめにあなたが表示されることも、あなたのおすすめに相手が表示されることもなくなります。
関係性を完全に断ち切りたい相手がいる場合には、非表示ではなくブロックが最も確実な手段です。
設定を変更したのに、まだ知らない人が表示されます。なぜですか?
この記事で紹介した設定変更(特に連絡先の同期解除)は、未来のおすすめ表示に対して効果を発揮するものです。
アルゴリズムが新しい設定を完全に学習し、おすすめの表示内容に反映されるまでには、少し時間がかかる場合があります。
また、連絡先の同期以外にも、共通のWi-Fiを使ったことがあるなど、複合的な要因で繋がっている可能性もゼロではありません。
しばらくは、地道に個別非表示を続けて様子を見てみてください。
LINEの友達もおすすめに出てくるって本当ですか?
直接的にLINEアプリとインスタグラムが連携して、友達情報がおすすめに利用される、ということは公式には発表されていません。
しかし、LINEで交換した連絡先(電話番号)があなたのスマートフォンのアドレス帳に登録され、そのアドレス帳をインスタグラムが同期していれば、結果的にLINEの友達がおすすめに表示される、ということは十分にあり得ます。
原因はLINEそのものではなく、あくまで「連絡先の同期」にあると言えるでしょう。
まとめ:設定を見直して、心地よいインスタライフを取り戻そう
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
インスタグラムのおすすめ機能にまつわる「モヤモヤ」の正体と、その具体的な解消法について、ご理解いただけたでしょうか。
最後に、今回の重要なポイントをチェックリストとしてまとめました。
今回のポイントおさらいチェックリスト
| チェック項目 | 完了 |
|---|---|
| とりあえず気になる人を非表示にしたか? | ☐ |
| 連絡先の同期をオフにし、サーバーのデータを削除したか? | ☐ |
| Facebookとの連携を解除したか?(必要に応じて) | ☐ |
| 自分が相手におすすめされにくくする設定をしたか? | ☐ |
デジタルと心地よく付き合うために
SNSは、私たちの世界を広げてくれる素晴らしいツールです。
しかし、その見えない仕組みを知らないままだと、意図せずプライバシーを侵害されたように感じたり、不要なストレスを抱えたりすることにも繋がります。
大切なのは、時々立ち止まって設定を見直し、自分が主人公となって、ツールを心地よく使いこなす意識を持つことです。
この記事が、あなたのデジタルライフにおける小さな「処方箋」となり、明日からのインスタグラム利用が、少しでも心穏やかで楽しいものになる一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
