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Amazonの誤配送はもらえる?ネコババは犯罪?頼んでない商品が届いた時の正しい対処法

Amazonの誤配送はもらえる?ネコババは犯罪?頼んでない商品が届いた時の正しい対処法
Amazonの誤配送はもらえる?ネコババは犯罪?頼んでない商品が届いた時の正しい対処法
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「あれ、Amazonでこんなもの頼んだっけ…?」――突然届いた身に覚えのない荷物。

ラッキーと思う反面、後でトラブルになったらどうしよう、と不安になりますよね。

こんにちは、「暮らしの処方箋」管理人の渉です。

ライフケア・ストラテジストとして、日常生活のデジタルトラブル解決法を発信しています。

結論から言うと、誤配送された商品を勝手に自分のものにすると「遺失物横領罪」という犯罪になる可能性があり、絶対にNGです。

この記事では、元国民生活センター相談員の経験を持つ私が、法的なリスクを回避し、最小限の手間で問題を解決するための具体的な手順を、誰にでも分かるように解説します。

この記事でわかること

  • 誤配送された商品を「ネコババ」する法的なリスク
  • いますぐ実践できる、たった3ステップの正しい対処法
  • 「宛名が自分だった」「回収に来ない」などケース別の対応策

目次

【結論】Amazonの誤配送はもらえない!「ネコババ」の法的リスクとは?

このセクションでは、多くの方が一番知りたいであろう「なぜ誤配送品をもらってはいけないのか?」という疑問に、法的な観点から分かりやすくお答えします。

難しい法律の話を長々とするつもりはありません。

ただ、ご自身の身を守るために最低限知っておくべきリスクがありますので、ぜひここだけは押さえておいてください。

勝手に使うと「遺失物横領罪」に問われる可能性

まず、最も重要なポイントです。

誤って自分のもとに届いた他人の荷物を、自分のものにしてしまう行為、いわゆる「ネコババ」は、法律で罰せられる可能性があります。

具体的には、遺失物横領罪(いしつぶつおうりょうざい)、または占有離脱物横領罪(せんゆうりだつぶつおうりょうざい)と呼ばれる罪に問われる恐れがあるのです。

遺失物等横領
第二百五十四条 遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。
出典: e-Gov法令検索|刑法

簡単に言えば、「道端に落ちている財布を拾って、警察に届けずに自分のものにしてしまう」のと同じことです。

誤って配達された荷物は、本来の持ち主(購入者)の手から離れてしまっていますが、誰のものでもなくなったわけではありません。

それを「ラッキー」と思って自分のものにしてしまうと、この罪が成立してしまうのです。

私自身も数年前、全く注文した覚えのない健康食品が届き、どう対処すべきか徹底的に調べた経験があります。

その時、一瞬「これはもらっても良いものだろうか?」と考えましたが、調べてみて刑事罰の可能性があると知り、すぐに正しい対応をしようと決めました。

「誰も見ていないから大丈夫だろう」という安易な考えが、思わぬトラブルに繋がる可能性があることは、ぜひ覚えておいてください。

所有権はあくまで「本来の購入者」または「発送元」にある

次に理解しておきたいのが、「所有権」という考え方です。

法律上、その商品が誰のものであるかを示す権利のことですね。

たとえあなたの玄関先に荷物が置かれていたとしても、その商品の所有権はあなたにはありません。

所有権は、その商品を正当に購入した「本来の購入者」にあります。

あるいは、まだ購入者の手元に渡っていない段階では、「発送元であるAmazonやマーケットプレイスの出品者」が所有権を持っていることになります。

つまり、誤配送された商品は「一時的にあなたの元に迷い込んできた、他人の所有物」なのです。

他人のものを勝手に使ったり、処分したり、売ったりしてはいけない、というのは当たり前のルールですよね。

誤配送も、それと全く同じことだと考えてください。

これはチャンス?それとも罠?「送り付け商法」との違い

ここで、もう一つの可能性について触れておきましょう。

それは、悪質な「送り付け商法(ネガティブ・オプション)」ではないか?という懸念です。

これは、注文していない商品を一方的に送り付け、消費者が受け取ったことで契約が成立したかのように見せかけ、代金を請求する手口です。

確かに、身に覚えのない商品が届けば、この可能性を疑うのは自然なことです。

しかし、Amazonからの誤配送と送り付け商法には、明確な違いがあります。

見分けるポイントは以下の通りです。

  • 代金引換になっていないか?: 送り付け商法では、商品と引き換えに代金を請求されるケースが多くあります。身に覚えのない代金引換は、きっぱりと「受け取り拒否」をしましょう。
  • 依頼主(発送元)は誰か?: Amazonからの荷物であれば、通常は伝票の依頼主欄に「アマゾンジャパン合同会社」やその関連会社の名前が記載されています。全く知らない会社や個人名の場合は注意が必要です。
  • 自分の注文履歴を確認する: 何よりも確実なのは、Amazonのアプリやウェブサイトでご自身の「注文履歴」を確認することです。そこに記載がなければ、あなたが注文したものではないことが確定します。

2021年7月6日に特定商取引法が改正され、一方的に送り付けられた商品については、消費者は代金を支払う義務はなく、すぐに処分しても問題ないことになりました。

しかし、これが適用されるのはあくまで悪質な「送り付け商法」の場合です。

Amazonからの単純な誤配送のケースとは異なりますので、混同しないように注意が必要です。

参照: 消費者庁|身に覚えのない商品が送られてきたら


【実践フロー】たった3ステップ!Amazonの誤配送が届いたらまずやるべき対処法

さて、法的リスクを理解したところで、次はいよいよ具体的な行動に移りましょう。

「なんだか面倒くさそう…」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。

やるべきことは非常にシンプルです。

このセクションでは、実際に誤配送が届いたときに、誰でも迷わず行動できる具体的な3ステップの手順を詳しく解説します。

Step1:まずは落ち着いて荷物の情報を確認する

突然の出来事に少し戸惑うかもしれませんが、まずは深呼吸をして、手元にある荷物を冷静に確認しましょう。

この時、絶対に荷物を開封してはいけません

特に、宛名が自分ではない場合、他人の個人情報に触れることになってしまうため、厳に慎んでください。

確認すべきは、荷物に貼り付けられている「配送伝票」です。

以下の3つのポイントをチェックしてください。

  1. 宛名(お届け先): 記載されている氏名や住所は、正確にあなたのものになっていますか?
  2. 依頼主(発送元): 「アマゾンジャパン合同会社」など、Amazon関連の名前が記載されていますか?
  3. 商品名: もし外から分かる場合、記載されている商品名に心当たりはありますか?

そして、最も重要な最終確認が「注文履歴」のチェックです。

スマートフォンのAmazonアプリか、パソコンのウェブサイトにログインし、ご自身のアカウントの「注文履歴」を開いてください。

そこに、手元にある商品と同じものの履歴がなければ、それはあなたが注文したものではない、ということが確定します。

この確認作業は、後のステップでAmazonに連絡する際に、状況をスムーズに伝えるためにも役立ちます。

Step2:Amazonカスタマーサービスに連絡する

荷物の情報と注文履歴の確認が済んだら、次にAmazonのカスタマーサービスに連絡します。

これが、最も確実かつ迅速な解決策です。

自分で宅配業者に連絡したり、どうしようかと悩み続けたりする必要はありません。

Amazonへの連絡方法は主に2つあります。

  • 電話: 直接オペレーターと話して、状況を伝えたい方におすすめです。
  • チャット: 電話が苦手な方や、移動中など声が出せない状況でも手軽に連絡できます。やり取りの履歴がテキストで残るのもメリットです。

ブログの読者様からも「チャットで連絡したら、待ち時間もほとんどなく、5分程度で解決策を案内してもらえた」というご相談をいただいたことがあります。

個人的には、手軽で記録も残るチャットでの連絡がおすすめです。

連絡する際は、Step1で確認した以下の情報を手元に準備しておくと、話がスムーズに進みます。

  • 配送伝票に記載されている配送業者お問い合わせ伝票番号
  • 「宛名は自分だが注文した覚えがない」あるいは「宛名が自分ではない」といった具体的な状況

これらの情報を伝えれば、カスタマーサービスの担当者が、その後の対応(商品の回収手続きなど)を的確に指示してくれます。

外部リンク: Amazon.co.jp ヘルプ&カスタマーサービス

Step3:Amazonの指示に従って商品を保管または返送する

カスタマーサービスに連絡し、状況を説明すると、担当者から今後の対応について具体的な指示があります。

指示のパターンはいくつか考えられますが、主に以下のようになるでしょう。

  • 「後日、配送業者が回収に伺います」: この場合、指定された日時に配送業者が荷物を引き取りに来てくれます。あなたがすべきことは、それまで商品を玄関先など、分かりやすい場所に保管しておくことだけです。
  • 「着払いで商品を返送してください」: 梱包して、指定された住所に着払いで発送するよう指示されることもあります。送料をあなたが負担する必要は一切ありません。
  • 「お客様の方で商品を処分してください」: 非常に稀なケースですが、商品の価格が安い場合など、Amazonが回収や返送のコストをかけるまでもないと判断した場合、このような指示が出ることがあります。この指示がAmazonから正式に出た場合に限り、あなたは商品を処分、あるいは自分のものにしても問題ありません。

ここで重要なのは、回収業者が来るまでの間、あるいは返送するまでの間、あなたにはその商品を一時的に「保管する義務」があるということです。

もちろん、金庫に入れるような厳重な保管は必要ありません。

常識の範囲で、商品が破損したり、汚れたりしないように管理すれば十分です。

勝手に使ったり捨てたりせず、Amazonの指示に忠実に従うこと。

これが、トラブルを完全に回避するための最後の重要なステップです。


【ケース別】こんな時どうする?状況別の対応Q&A

基本的な対処法はご理解いただけたかと思います。

しかし、「自分の場合は少し状況が違うんだけど…」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。

このセクションでは、よくある3つのケース別に、具体的な対応策をQ&A形式で見ていきます。

ケース1:宛名は自分だけど、頼んだ覚えがない

これは最も判断に迷うケースかもしれません。

伝票の宛名欄には、間違いなく自分の名前と住所が書かれている。

しかし、注文履歴を見ても該当する商品はない。

この場合、まず考えられるのは、ご家族や友人、知人からのサプライズプレゼントギフトの可能性です。

最近、誰かの誕生日や記念日、お祝い事などはありませんでしたか?

一度、身近な人に「Amazonから荷物が届いたんだけど、何か送ってくれた?」と確認してみるのが良いでしょう。

それでも全く心当たりがない場合は、何らかの手違いや、非常に稀ですがアカウント乗っ取りなどのトラブルの可能性もゼロではありません。

このような時も、基本に立ち返り、まずはAmazonのカスタマーサービスに連絡するのが正解です。

「宛名は自分ですが、注文した覚えがありません」と伝え、伝票番号などの情報を伝えれば、Amazon側で発送元や注文の状況を調査してくれます。

ケース2:宛名が自分ではない(住所だけ合っている)

アパートやマンションなどの集合住宅で、特に起こりやすいのがこのケースです。

住所は合っているけれど、名前が全く知らない人になっている。

これは、宅配業者が部屋番号を間違えて配達してしまった可能性が非常に高いです。

この場合、絶対にやってはいけないのが荷物を開封することです。

宛名が違うということは、その荷物は完全に他人の私物であり、中には個人情報に関わるものが含まれているかもしれません。

興味本位で開けてしまうと、プライバシーの侵害など、別の問題に発展する恐れもあります。

対処法としては、2つの選択肢があります。

  1. Amazonカスタマーサービスに連絡する: これが最も確実です。「住所は合っているが宛名が違う荷物が誤配送された」と伝えれば、Amazonが配送業者に連絡を取り、回収の手配をしてくれます。
  2. 配送業者に直接連絡する: 伝票に記載されている配送業者(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など)の営業所に直接電話し、誤配達である旨を伝える方法もあります。

どちらの方法でも問題ありませんが、発送元であるAmazonに一度連絡を入れておく方が、より丁寧で確実な対応と言えるでしょう。

ケース3:明らかにAmazon以外の業者から届いた

届いた荷物の伝票をよく見たら、依頼主がAmazonではなく、全く知らない会社や個人名になっている。

この場合は、Amazonの誤配送ではなく、宅配業者の単純な配達ミスである可能性が濃厚です。

例えば、隣の家の荷物を間違えてあなたのポストに入れてしまった、といった状況です。

このような時は、Amazonに連絡するのではなく、伝票に記載されている宅配業者に直接連絡するのが最も早い解決策です。

伝票には、必ず配達を担当した営業所の電話番号や、お問い合わせ伝票番号が記載されています。

そこに電話をかけ、「誤配達の荷物が届いている」と伝えれば、すぐにドライバーが回収に来てくれます。

もし伝票が見当たらない、連絡先が分からないといった状況であれば、マンションの管理人や大家さんに相談してみるのも一つの手です。


【放置は危険】Amazonが商品を「回収こない」場合の対処法

カスタマーサービスに連絡して、「後日回収します」と言われたのに、一向に業者が回収こない…。

玄関に置かれたままの段ボールが、日に日にストレスになっていく。

これは、キーワードにも含まれるように、多くの方が不安に感じる状況です。

このセクションでは、競合サイトがあまり詳しく触れていない「放置状態」に陥った場合の対処法を解説します。

なぜ回収に来ない?考えられる2つの理由

連絡したにも関わらず、なぜAmazonは商品を回収に来ないのでしょうか。

考えられる理由は、主に2つあります。

一つは、Amazon社内での手続きの遅延や、単純な伝達ミスです。

毎日膨大な数の商品を扱っているため、残念ながら回収の手配が後回しになったり、忘れられたりするケースが稀にあります。

もう一つは、より実務的な理由で、商品の価格が安く、回収コストが見合わないと判断されているケースです。

例えば、数百円の雑貨やサプリメントを回収するために、配送業者の手配で数千円のコストをかけるのは、ビジネス的に合理的ではありません。

このような場合、Amazonが意図的に「回収しない」という判断を下している可能性があります。

私自身の知人も、以前に誤配送された数千円の家電についてAmazonに連絡したところ、「回収に伺います」と言われたきり、結局3ヶ月以上も回収に来なかった、という経験をしています。

再度カスタマーサービスに連絡する際のポイント

1週間以上待っても回収に来ない場合は、放置せずに再度Amazonのカスタマーサービスに連絡しましょう。

その際、ただ「まだ回収に来ません」と伝えるだけでなく、以下のポイントを意識すると、よりスムーズに対応してもらえます。

  • 前回の問い合わせ履歴を伝える: 「〇月〇日の〇時ごろ、チャット(または電話)で〇〇さんという方に対応していただきました」というように、具体的な情報を伝えましょう。可能であれば、問い合わせ番号を控えておくと万全です。
  • 具体的な期日を確認する: 「いつまでに回収に来ていただけるか、具体的なお日にちの目安を教えていただけますか?」と、はっきりと期日を確認しましょう。これにより、相手側も具体的なアクションを取らざるを得なくなります。
  • 丁重に、しかし困っている旨を伝える: 「玄関に荷物があり、少々困っております」と、こちらの状況を丁寧に伝えることで、対応の優先度を上げてもらえる可能性があります。

感情的にならず、あくまで冷静に、しかし着実に事実を伝えて対応を促すことが重要です。

一定期間過ぎたらどうなる?民法上のルール

では、もし再三連絡しても回収に来ない場合、その商品はいつか自分のものになるのでしょうか。

この点については、民法の「遺失物の拾得」に関する規定が関連してきますが、非常に解釈が難しい問題です。

一般的には、警察に届け出てから3ヶ月間、持ち主が現れなければ拾った人が所有権を得る、というルールがあります。

しかし、誤配送のケースはこれとは少し状況が異なります。

あなたは既に「持ち主(Amazon)」に連絡を取っているからです。

弁護士などの専門家の間でも見解が分かれることがありますが、一つの考え方として、Amazonが事実上その商品の所有権を放棄した(もういらない、と判断した)と見なせる状況になれば、あなたのものになる可能性はあります。

ただし、「どのくらいの期間が経てば放棄したと見なせるか」という明確な基準はありません。

トラブルを100%回避するという観点から言えば、自己判断で商品を処分したり自分のものにしたりするのは、最後の最後まで避けるべきです。

最も安全なのは、再度Amazonに連絡し、「長期間回収に来ていただけないのですが、こちらで処分してもよろしいでしょうか?」と、明確に許可を得ることです。

そのやり取りの記録(チャットのログやメールなど)を保存しておけば、後からトラブルになる心配はまずないでしょう。


【絶対ダメ!】誤配送でやってはいけない3つのNG行動

これまでの解説で、やるべきことはご理解いただけたかと思います。

このセクションでは念押しとして、これだけは絶対にやってはいけないNG行動を3つに絞ってまとめます。

うっかりやってしまうと、後で大きなトラブルに発展しかねませんので、改めてご確認ください。

NG行動①:勝手に開封して使用・消費する

これは最もやってしまいがちな行動ですが、最もリスクが高い行為です。

宛名が自分であっても、注文していない以上、それは他人の所有物です。

食品を食べてしまったり、家電を使ってしまったりすると、原状回復が困難になり、後で損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。

NG行動②:中身を確認せずにゴミとして捨てる

「邪魔だから」といって、中身も確認せずにゴミとして処分してしまうのもNGです。

もし中身が高価な商品だった場合、所有者に対して大きな損害を与えることになります。

遺失物横領の意図はなかったとしても、管理責任を問われる可能性があります。

必ずAmazonの指示を仰いでから対応するようにしてください。

NG行動③:フリマアプリなどで転売する

「タダで手に入れたものを売ってお小遣いにしよう」という考えは、最も悪質と判断されかねない危険な行為です。

これは明確な横領行為であり、遺失物横領罪という刑事罰の対象となります。

フリマアプリの売買履歴などは、後から簡単に追跡できてしまいます。

ほんの少しの利益のために、犯罪者になってしまうリスクを冒すのは、決して割に合いません。


【体験談】私がAmazonの誤配送に遭遇したときの一部始終

ここまで客観的な情報や手順を解説してきましたが、やはり実際に経験した人の話を聞くのが一番イメージが湧きやすいかもしれませんね。

このセクションでは、何を隠そう、この私自身が数年前に体験したAmazonの誤配送の一部始終をお話しします。

このリアルな体験談が、あなたの不安を少しでも和らげるきっかけになれば幸いです。

ある日届いた、見覚えのないゲーミングマウス

それは、平日の夜のことでした。

仕事から帰宅すると、玄関にAmazonの小さな段ボールが一つ。

その日は特に何も注文していなかったので、「あれ?」と思いつつも、家族が何か頼んだのだろうとリビングに運びました。

しかし、家族に聞いても誰も心当たりがないとのこと。

そこで改めて伝票を見てみると、宛名は確かに私の名前。

でも、中身の記載は「高性能ゲーミングマウス」。

私はパソコンでゲームをほとんどしないので、全く身に覚えがありません。

一瞬「え、何これ?誰かのプレゼント?」と戸惑い、次に「もしかしてアカウントを乗っ取られて勝手に注文された!?」と、急に不安がこみ上げてきました。

すぐにAmazonアプリの注文履歴を開きましたが、どこにもゲーミングマウスの履歴はなく、そこで初めて「これが誤配送か」と気づいたのです。

実際にカスタマーサービスに連絡してみた

さて、どうしたものか。

その時の私も、今この記事を読んでくださっているあなたと同じように、少しだけ面倒な気持ちになりました。

しかし、放置して後でトラブルになるのはもっと嫌だったので、すぐにカスタマーサービスに連絡することにしました。

電話は少し緊張するので、私はチャットを選択。

Amazonアプリのヘルプページからチャットを開始すると、すぐにつながりました。

以下が、その時の実際のやり取りの要約です。

私: 「お世話になります。注文した覚えのない商品が届いたのですが」

Amazon担当者: 「ご不便をおかけしております。伝票番号を教えていただけますか?」

(伝票番号を伝える)

Amazon担当者: 「確認いたしました。こちら、システム上のエラーで誤って配送されたもののようです。大変申し訳ございません。商品は、後日ヤマト運輸が回収に伺いますので、お手数ですがそれまで保管をお願いできますでしょうか」

私: 「承知しました。いつ頃来られますか?」

Amazon担当者: 「明日か明後日にはお伺いできるかと存じます。ご迷惑をおかけしました」

この間、わずか10分足らず。

私が抱いていた「面倒くさそう」という気持ちは、あっという間に解消されました。

思ったよりもずっと簡単で、スムーズに解決できたのです。

この経験から学んだ3つの教訓

この一件を通じて、私が学んだ教訓は3つあります。

  1. 自己判断は危険: もしあの時、「ラッキー」と思ってマウスを使っていたら…と考えると、少しぞっとします。正しい知識がない状態での自己判断は、やはり避けるべきだと痛感しました。
  2. Amazonへの連絡が最短ルート: 一人で悩んだり、ネットで延々と検索したりするよりも、公式の窓口に連絡するのが一番早くて確実です。彼らはプロなので、あらゆるケースに対応してくれます。
  3. 正しく対処すれば何も怖いことはない: 誤配送は、確かに予期せぬトラブルです。しかし、今回お伝えしたような正しい手順を踏めば、あなたに何のリスクもありません。むしろ、適切に対応できたことで、一つ知識が増えたと前向きに捉えることさえできます。

この経験を通して、トラブルは面倒なだけでなく、正しく対処する知識を身につける良い機会なのだと感じました。


Amazon誤配送に関するよくある質問(FAQ)

最後に、この記事全体でカバーしきれなかった細かい疑問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。

あなたの疑問も、この中にきっとあるはずです。

返送する場合の送料は誰が負担するの?

100%、Amazon側が負担します

これは完全にAmazon側のミスによるものなので、あなたが送料を負担する必要は一切ありません。

返送を指示された場合は、必ず「着払い」で送るようにしてください。

もし万が一、配送業者が元払いを求めてきたら、その場で「Amazonから着払いでと指示されています」とはっきりと断りましょう。

商品を保管しておく期間の目安は?

明確な決まりはありませんが、Amazonから指示があるまでは保管しておくのが最も安全です

通常は、連絡してから数日~1週間以内には回収に来てくれます。

もし1週間以上経っても何の連絡もない場合は、一度この記事の「【放置は危険】Amazonが商品を「回収こない」場合の対処法」を参考に、再度Amazonに連絡してみてください。

気持ち悪い…個人情報が漏れている可能性は?

誤配送の原因のほとんどは、倉庫でのピッキングミスや伝票の貼り間違いなど、システムや人為的なミスによるものです

あなたの個人情報が外部に漏洩している可能性は低いと考えられます。

ただし、もし「宛名は自分だが頼んだ覚えがない」ケースで、どうしてもアカウント乗っ取りなどの詐欺が疑われる場合は、その旨もカスタマーサービスに伝え、パスワードの変更などの対策を取ることをお勧めします。

もし代金引換で届いたらどうすればいい?

身に覚えのない代金引換の荷物は、その場で「受け取り拒否」をしてください

一度支払ってしまうと、返金手続きが非常に煩雑になる可能性があります。

配送業者に「注文した覚えがないので受け取れません」と伝えれば、それだけで手続きは完了です。

これは、悪質な送り付け商法の手口である可能性も高いので、特に注意してください。


まとめ:焦らず正しく対処して、不要なトラブルを避けよう

今回は、Amazonから注文していない商品が届いた場合の対処法について、詳しく解説してきました。

色々とお伝えしましたが、一番大切なメッセージはたった一つです。

焦らず、自己判断せず、まずAmazonに連絡する

これさえ守れば、あなたが法的なトラブルに巻き込まれたり、損をしたりすることは絶対にありません。

最後に、この記事の要点をチェックリストにまとめました。

もし万が一、あなたの元に誤配送品が届いてしまったら、このリストを見ながら落ち着いて対応してください。

誤配送トラブル解決・最終チェックリスト

チェック項目Yes/No
伝票の宛名と依頼主を確認したか?
自分の注文履歴にないことを確認したか?
Amazonカスタマーサービスに連絡したか?
勝手に開封したり、捨てたりしていないか?
Amazonの指示があるまで商品を保管しているか?

あなたの的確な行動が、ご自身の法的リスクをなくすだけでなく、荷物を心待ちにしている本来の購入者の手元に商品を届けることにも繋がります。

この記事が、あなたの予期せぬトラブルをスムーズに解決し、これからも安心してオンラインショッピングを楽しむ一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

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